フィリピンに来てとうとう三ヶ月が経ちました。
一ヶ月目と二ヶ月目と同様、振り返りをやってみたいと思います。
過去の振り返りはこちら。
留学三ヶ月で英語話せるようになった?
二ヶ月目と同様日常会話レベルと考えた場合、ぎりぎり話せるようになったかなあ。。
留学前からは格段に進歩していて、相手によるもののそれなりに会話のキャッチボールをこなすこともできます。私は多分、難しい話も比較的簡単な単語を駆使して説明することが出来る方なので、経済や政治の話などをやることも出来ます。ファーストイングリッシュ にはプレゼンテーションやディベートの授業があり、社会問題などをテーマに自分で話を組み立てて話す訓練をしているので、そういう意味では日常会話レベルを超えているかもしれません。
ただ結局、一ヶ月目や二ヶ月目と同じくリスニングがやっぱりネックなんですよね。インプットが伴わないと結局アウトプットできないものなので。私はなぜか妙にアウトプットがインプットに比べて高めですけれど。この原因はもしかしたらあれかな、というのを最近思いつきました。
と、三ヶ月経ってファーストイングリッシュを卒業する時点では思っていました。結構頑張って勉強したつもりだけど、思った以上にペラペラになってないし、これはまずいのではないかと。
そうしたことを考えながら、卒業後にシンガポールへのバカンスに旅立ちました。
6日間(実質的には4日間)の旅。基本的には遊び目的ですが、英語圏の国で、自分で話さなきゃどうしようもない環境に身を置いてみて、英語力を試してみたい!というのが目的です。なかなか客観的に英語力どのくらいなのか分からないし。
結果はいろいろな思いや経験を得たものの、卒業時の自己評価より結構しゃべれているかも?という感じでした。
空港のチェックインカウンターで、想定問答集によくあるような英会話以外のことを聞かれた時もなんとか聞き取れたし、シンガポールでも現地の人とそれなりに意思の疎通を図ることが出来ました。タクシーの運転手と日本の政治について話したりとか。
空港の職員は下手な英語は聞き慣れているだろうし、シンガポールは観光立国なので以下同文な気はしますけれど、生徒の英語を聞き慣れている先生以外の人たちと話して、パスポート以外の何の後ろ盾もない異国でなんとかやれたのはちょっとした自信に繋がっています。
この辺はもう本当に本当に、今まで教えてくれた先生のお陰だと思います。
ちなみに、二ヶ月目で現地の人との会話について触れていますが、今現在はそこそこ聞き取れるようになっています。あくまでシンガポール人と比較した場合ですが、フィリピン人の英語はアメリカ英語により近く、聞き取りやすいように感じます。
私が話すのは学校関係者以外だと空港職員やホテルスタッフ、お店の店員や場合によっては客引きやジプニー、トライシカン、トライシクルの運転手など。
聞き取りにくかったジョリビーの店員の英語も6割くらい分かるようになりました。
私にとっては聞き取れさえすれば、話したいことは(日本語のレベルからすると非常に幼稚なものの)ある程度伝えることが出来るので、リスニング力の向上はダイレクトに英会話能力の向上に繋がるので嬉しい限りです。
普通は聞き取れるけど言いたいことが言えない、というもどかしい思いをすることが多いらしいですけどね(しない訳ではないです)。
こんな感じで、んじゃ結局どうなのよ?というのは自分でも判断が難しいのですが、日常会話レベル、あるいは海外旅行であまり困らない程度には英語を話せると言っていいと思います。聞き直すことは多いですけどね。
二ヶ月経過後からの進捗
正直あまり思わしくはなかったような。
二ヶ月経過時点の停滞期&倦怠期は結局一週間ちょっとくらいで脱して、一ヶ月目ほどの集中力はないけれど、ちゃんと勉強できる状態に戻りました。
ただ、ファーストイングリッシュで月初に行われる模擬 TOEIC は正直散々な結果。5月に430、6月に500と来て、7月は600前後を狙っていたんですが、まさかの505という悪夢。。
ただこれは理由がはっきりしていて、個人的な理由でまともに集中できなかったため。
ちゃんと集中できていれば600行けそうな感触はありました。集中するのが大変なテストではあるんですけどね。
多分どこの学校でも似たようなことをやると思うんですが、ファーストイングリッシュでは入学時にプレテスト、卒業時にポストテストってのをやります。
留学でどのくらい伸びたかを客観的に評価できるようにしてる訳ですね。前者は授業のカリキュラム作成やクラス編成にも利用されています。
これがどんな風に変わったかというと、こんな感じ。
- Oral Level: Bigginer-2 → Intermediate-2
- Pronunciation: B → A
- Intonation and Rhythm: C → A
- Writing: B → A
- English Level: Bigginer-3 → Intermediate-2
プレテストではインプットに関するテストはなかったんですが、ポストテストでは模擬TOEICの簡易版がありました。
- Listening: B
- Reading / Grammar: B
- Total TOEIC Score: 620 / 990
30分くらいでやるほんとに簡易的なもの。問題数が少ないのでこの数字通りの点数が本番で取れるかというとほぼ無理ですが、悪くない結果かな?とは思います。留学前の自分の漠然とした三ヶ月後のイメージには負けているので、不満ではあるんですけどね。
でも現実的には多分こんなもんでしょう。
リスニングに関する目に見えた変化はあまり実感できなかったんですが、ひとつ変わったことと言えば、日本人の英語を聞き取りづらくなったことです。ある程度英語力が着いて、それなりの速さで話せるようになった生徒の英語を聞き取るのが特に大変。もっと速くて発音が奇麗な先生の英語の方が聞き取りやすいです。耳がそっちに慣れたんでしょうか。
私は VOA と Debate のグループクラスを受けていました。他は全部マンツーマン。
このグループクラスがレベル差の見直しのために改編されて、Advanced クラスに放り込まれることになりました。
自分的にはあれこれ足りないことばかりな気がしていたものの、どうやら Advanced クラスでもついていける程度の実力があると先生に認定してもらえていたようです。これはこれで進捗かな?
卒業間際の二週間だけだったんですが、TOEIC900 クラスの生徒と一緒に授業を受けられたのは刺激になりました。 VOA はテキストが TED に変わっています。
正直最後の一ヶ月は授業に着いていく分には非常に余裕があったので、本気でやらないとやばい!て感覚に戻る羽目になったのも良かったです。
このブログ内で何度か書いた気がしますが、一ヶ月〜一ヶ月半くらいで一気に伸びるよ、という話。
事前に調べたフィリピン留学に関する各種ブログでそういう話を度々目にしていたんですが、そういうジャンプアップはまったく実感できませんでした。
期待していたので少々落ち込んだのですが、ただし地味にこつこつと、なかなか気づきにくいレベルで成長していたように思います。
モチベーション下がっていてもそこそこの勉強をしていた甲斐があったかな?という気がしています。
一方でそういうジャンプアップを実際に目にしてもいます。
バッチメイトの18歳の女の子で、当初 VOA のグループクラスで一緒でした。
正直そんなに英語力が高いようには感じていなかったんですが、10週経過後の彼女の卒業スピーチで見事な英語を披露してくれました。
あまり日本人らしくない奇麗な発音で、抑揚も高低はっきりしているので非常に聞き取りやすく。特に速くはないけれど、澱みなくすらすらと。
感情を乗せて話しているせいもあるのだろうけれど、文法的な難解さも不可解さもなくすんなりと染み通るように伝わってくる言と葉に少々圧倒されました。
彼女には彼女なりに一気に成長させてくれる何かがこの三ヶ月弱の期間にあったのでしょうけれど、乙女の華開く瞬間を見るような経験はなかなかに刺激的でした。
誰にでもそういう体験が訪れるとは限らないと思いますが、二十歳前後の生徒の場合、ある程度の条件が揃えば一気に英語力が上がることは結構ありそうだな、と今は思います。
一方で、三十代以上の場合はそういう急激な成長は起こりにくいような気もしています。まあ、英語を勉強するにあたって近道のようなものはないのはどうやら確かなようなので、地道に頑張っていくしかないのは変わらないのですけどね。
地道にやりさえすれば、日々の成長は実感しにくいものの、きちんと英語力は上がるように思います。少なくとも私の場合、ちゃんと勉強した通りに上がりました。
逆をいうと勉強しないと上がらないと思います。授業に出るだけじゃなくて、自分でも勉強しないと。
留学前の英語事情
一ヶ月目あたりに軽く私の留学前の英語環境について書いたつもりでしたが、根本的なことを忘れていました。
再三リスニング力が弱点だと書いていますが、そもそも私、耳が悪いです。
実際に会って話したことがある方は実感していると思いますが、滑舌が悪く、よく話の内容を聞き返します。これはひとえに耳が悪く、相手の発言を聞き取りにくいから。
幼少の頃からテレビの音声を度々聞き漏らして家族に聞き返すことが良くありました。
おそらく身障者手帳をもらうほどのレベルではないと思いますが、生活に若干の支障があるレベルです。
日本語でもよく一度で聞き取れずに聞き返すのですから、英語を一度で聞き取れないのはある意味当然かもしれません。なので、普通の人は私ほどにはリスニングで苦しまないかな?とは思います。
あともうひとつ忘れていたのは、ファイナルファンタジー11 をやっていたこと。
スクウェアエニックスが運営している、オンラインゲームのファイナルファンタジーです。
これだけだと「は?英語関係あるの?」となる方が大半だと思いますけれど。
ファイナルファンタジー11、略して FF11 は世界展開しているオンラインゲームで、日本人も外国人も同じ環境でプレイします。
人によっては外国人を避けて日本人とばかりプレイしたりもするのですが、私は外国人ともそれなりに一緒にプレイしていました。
FF11 は RPGと呼ばれるファンタジー世界を冒険するゲームですが、ドラクエなどのコマンド形式のものと違い、すべてがリアルタイムで進行します。
仲間との会話も、敵との戦闘も。
会話は音声ではなくチャットウィンドウ上で文字を打って行うのですが、ディスプレイの向こう側とはいえ対面かつリアルタイムなゲームをやりながらなので、辞書など引く余裕もなくキーボードを叩いていました。
結局この経験で、手持ちの語彙力でそれなりの会話を成立させる英語力が向上した気がします。英語そのものの勉強をする気はまるでなかったので、FF11 を年単位で続けながらも辞書を引いたことは一度もありませんでしたし。
多分、リスニング力が非常に弱いのにアウトプット能力が比較的高いのは、これが理由だと思います。FF11 上での英会話はチャットの文字だけで進行するので、簡単なリーディング力があればインプット能力としては十分でしたから。
ただ、意外と簡単な単語と単純な文法で意思の疎通は十分にできるというのを実感できたのは大きかったと思います。アメリカ人が意外と 'sorry' と言うことや、'Thank you' の返事に 'no problem.' と返すことは FF11 で学びました。
今から英語を学ぶ人にオンラインゲームを推す気はありませんが、しかし生のアメリカ人と、日本人特有の引っ込み思案があまり出てこない環境で触れ合うのはなかなかいい経験かもしれない、とは思います。とはいえ英語を勉強するためなら、素直にその手のサービスなり学校なりを選んだ方がいいとは思いますけどね。
さいごに
さて、二ヶ月目での振り返りでも書いた通り、三ヶ月経過後、ファーストイングリッシュを卒業して次の学校へ移りました。
この記事を執筆している時点ですでに二校目にいるのですが、Genius という学校です。こちらの学校での生活はまたおいおいこちらに書いていこうと思います。
また、三ヶ月経過してさすがにこちらの留学事情にも慣れてきた感があります。
他校のことは分かりませんが、プログラマやその他の一般の方にとってフィリピン留学ってどうなのか、やるとしたらどういう準備をした方が良いのか、別記事で改めてお話ししたいと思います。
しかし学校というのは特別なものですね。
三ヶ月過ごしたファーストイングリッシュにはやはり愛着がありますし、この期間は遥か昔の学生時代ともまた違う、第三の青春を過ごしたんだな、という実感があります。
仕事で過ごす場合とは時間の密度がまったく違っていて、基本的に同じことの繰り返しなので過ぎてしまえばあっという間だった気がするのですが、その一方でいろんなことがありました。
英語以外にも、得難い体験をいろいろ出来たと思います。
Thank you.
CRISTINE, KAYE, JEL, JOCELL, ALYSSA, LENY, JANE, SHERRY, AL MARIE, CYBIL, NILLY, ROXAN, JAN LEI, JUVELYN, CRYSTAL, JOAN, HANNAH, JESSIE, CHARMAINE, MYRA, RHEMA, JEN, .
And other teachers, staff, students.
Thank you everybody, everyone.
I love you.