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半年のフィリピン留学で英語話せるようになった?

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フィリピン留学中は一ヶ月ごとの進捗というか勉強の進み具合を記事にしていました。 ここでは、半年間(24週)の留学期間で結局どう変わったかを振り返ってみたいと思います。

過去の振り返り記事はこちら。

フィリピン留学を一ヶ月やってみて。 - USO800
フィリピン留学を二ヶ月やってみて - USO800
フィリピン留学を三ヶ月やってみて - USO800
フィリピン留学を四ヶ月やってみて - USO800
フィリピン留学を五ヶ月やってみて - USO800
フィリピン留学を六ヶ月やってみて - USO800

半年のフィリピン留学で英語話せるようになった?

タイトルにもありますが、結局一番はそこですよね。
話せるようになった、と思います。
 

留学中は成長をなかなか実感できなかったこともあり、ちょっとストイックにものを考えすぎていた気がします。 やればやるほど上級者への道のりが考えていたより遥かに長く険しいことが分かった、というのも大きいですね。

なので↑にあげた過去の振り返りでは、あんまり変わってない…って考えていたものがほとんどです。 もちろん上を見ればきりがないし、現状の英語力に満足している訳ではないのですが、一般的な意味で「英語話せる」状態にはなっていると思います。

フィリピンに着いてすぐ、一校目のオリエンテーションでいきなり英語のスピーチをやってしどろもどろだったことを考えると、半年間で飛躍的に話せるようになっているのは間違いないです。 思い返せば 一ヶ月目の振り返り の頃はまだまだ留学の効果が表面的にはあまり表れていなくて、不安に感じながらもただただ授業に必死に着いていってたんですよね。

一日終われば脳みそがどっと疲れている状態で、でも知らない単語いっぱいあるので復習もがんばっていて。 今は内容にもよるけれど、一コマの授業程度の会話では当時ほど疲れたりしないし、辞書引く必要のある単語もそんなにたくさんありません。 一ヶ月目当時の自分にはほんとにできるのかな?と思えていたことができるようになっているなあ、というのは実感として大いにあります。

 

日本に帰って来てからは英語力維持のため、去年やっていた DMM英会話 を再開したり、各種の英語勉強会に参加したりしています。 スカイプの、マイクを通した音声は肉声とはまた違ってちょっと聞き取りにくいのですが、フィリピン人教師であれば 8〜9割程度聞き取れる感じ。

フィリピン人以外、例えばセルビア人などだとたまにスピードの速い先生がいて聞き取りづらかったりしますが、7割は聞き取れる感じかな? このくらい聞き取れると、フィリピン人相手であればほとんど聞き返すことはなく、セルビア人であってもたまに聞き返す程度で会話が成立します。

また、留学前にはまともに話せなかった外国人と、留学後は普通に談笑できるようになっていたり、街中で道に迷っている外国人に話しかけたりしてみたり。 留学前は考えもつかなかったことができるようになっていて、当時の自分が私を見たら「英語話せる人」認定しただろうな、という程度には話せています。

 

ただ、試験などを受けている訳ではないのでどのくらい変わったかを定量的に計ることは今はできません。 TOEIC は一度受けるつもり。想定では 650点くらいじゃないかな?と思います。 英検も受けようと思っているけど、多分2級くらいじゃないかな。 申し込むのをすっかり忘れていたので、受験できるのは早くても来年、2016年1月になりそうです。

この辺りのレベルはせいぜいやっと中級になったと言える程度なので、スコア的にはそれほど大したことはないのですが、おそらくほとんどの同スコア帯の人よりかなり英語を話せるだろうとは思います。

 

英語力の維持と向上

一方でやはり日本語で生活をしているので、英語力が日々低下している気がしています。

今になって改めて実感するのですが、頭の中で話すことを考えて、それを口に出して発言するっていうサイクル。 日本語だとこのサイクルをほとんど意識することなく、頭の中で考えたことを即座に発言できると思います。

半ば無意識なので、慎重になっているとき以外、頭の中で発言を組み立てている意識さえほとんどない。 本来であれば思考と発言の二動作のはずだけど、一動作で完結するイメージですね。 多分思考段階では日本語とは異なる、中間言語的なぼんやりゆるふわなイメージ言語でものを考えているので、そういう感触になるんだと思います。

 

英語だとそういうわけにはいきません。 留学初期の頃は日本語で考え、英語に翻訳し、発言を組み立て、発言する、というステップが必要でした。 だいたい四つの動作でやっと話してるイメージ。

時間を経るごとに英語に翻訳するスピードが非常に速くなってきて、だんだん日本語で考える状態が希薄になっていき、英語で会話している時にはいったい何語で考えているのか自分でも分からない状態になっていき、発言の組み立てもあまり意識する必要がなくなって来ていました。

要するにスポーツなどでの反復練習と同じく、慣れてくるとそれほど意識せずに素早くスムーズに特定の動作を行えるようになるのと同じですね。 日本語で話す時の一動作にはさすがに及ばないけど、二動作くらいで会話できているようなイメージ。

 

で、これがだいぶできなくなってきていると感じます。 思考から発言まで、日本語には及ばないものの割とダイレクトに口に出せていたものが、ちょっと考えないと出てこない感じ。

しばらく使っていない物や人の名前が出てこなくなる人って結構いると思いますが(私がそうです)、その感覚に近い。 これはもう避けようがないことだと思うので、日々英語学習を続けるしかないですね。

 

留学してみて分かったこと

漠然と「英語話せる」という状態になったら英語マスターで、多少の維持の努力は必要だけど、ネイティブとだって誰とだってペラペラだってイメージでした。 で、TOEIC 満点の 990点取れる人や、外資系企業や英語圏で働いている人はそのくらいなのだと。

でも実際にはそんなことないんですね。 英語の勉強は年単位で必要で、そう簡単に話せるようになることはなく、話せるようになってもそれは相手が合わせてくれる結果で、ネイティブの自然なスピードについていけるようになるのは至難の業だ、ということ。

TOIEC はそもそもインプットである Reading と Listening の評価しかしないテストで、スコアが高くても話せない人はいくらでもいる、ということ。 外資系企業のように英語環境で働いている人でも、英語の通じる相手と通じない相手、聞き取れる相手と聞き取れない相手が仕事相手にいたりする、ということ。

ハリウッド映画を字幕なしで楽しめるようになるためには、かなり高い英語能力が必要になる、ということ(TOEIC990点くらいでは無理らしい)。

三ヶ月なり六ヶ月なり語学留学すれば一丁上がり、英語話せるようになって誰が相手でも大丈夫、という状態をある程度期待してた訳です。 でもそんなに甘くはないんですね。

考えてみれば日本語をしゃべるにしても、小学生の6年間、中学生の3年間、高校生の3年間と学校教育に絞っても12年間日本語を使用していて、その年齢に見合った表現ができるようになっている訳で。 ある程度効率よく学習して短縮できるにしても、長期間使うことで習得した日本語と同等の英語能力を、半年程度でマスターできるはずがないんですよね。

自分の今の日本語能力を習得するのに、半年程度で達成可能かと考えてみれば分かりやすいです。 考えてみれば当たり前なんですが、本格的な英語学習はこの留学経験がはじめてなので、やってみてはじめて分かったことでした。

 

あともうひとつは、英文法の大事さ。 英語の能力は4技能から構成されると言われていますが、Reading、Listening、Speaking、Writing のどの技能にも英文法が密接に関与していることですね。

Listening にはあまり関係しないような気がしますが、実際に英文法力があると、会話の中で相手の言葉を完全に聞き取れなくても類推できるようになるんですね。 よくよく考えてみると日本語の会話でも、相手の発言内容を実際に紙に書き取れるほど完全に聞き取れていないことも多いです。 それでも会話に支障がないのは、日常的に相手の言葉を類推しながら意味を理解しているからなんですね。

 

実際留学生活を振り返ってみると気づくんですが、ちゃんと聞き取れているわけではないのに、以前より相手の言っている内容が理解できるようになっているんですね。 ディクテーション、英語音声を聞き取ってからの穴埋め問題なんかは文法力が上がると正答率がかなり上がるようになります。

聞き取れなくても、前後の文章からどんな単語が入るか類推できるから。 最初は本来の聞き取り能力が上がってる訳じゃないし意味がないんじゃないかな、とか思ってたんですが、そんなことないんです。

英語の場合はリエゾンやリンキングと呼ばれる、連続した単語が繋がってひとつに聞こえる発声があったり、短縮表現があったり、日本人には区別の難しい発音があったり、日本語ほどじゃないけど同音異義語もあります。 これらも英文法が分かっていると実際のリスニング能力そのままでも、聞き取れた他の単語の組み合わせから類推できるようになるんですね。

 

例えば I'd like to... という表現。 話し手によるものの、 I would → I'd の短縮変化は結構聞き取りにくく、I like to... に聞こえやすいです。 でも would like to〜 をいう表現を知っていれば、ああそう言ったのだなと類推することができます。

また、私は What's (= What is)... という表現を聞き取れないことが割とあります。 これだって後に続く単語が分かれば、be 動詞が必要なので What じゃなくて What's って言ったんだなとすぐに分かります。

 

英語ではイントネーションやリズムがとても重要なんですが、これも英文法と関係があります。 日本語と違い、英語は文章の中で特に強調すべき品詞(固有名詞や動詞)を特に大きい声で、それ以外は小さい声で、抑揚(イントネーション)をつけて発声する言語です。

なのでそもそも、初心者の場合主だった名詞や動詞しか聞き取れないことが多いのは割と当たり前なんですね。 強調されない、それ以外のそれほど重要ではない単語は、短縮表現になったりリエゾンで別の単語みたいになったり事実上消失したりします。

それで意思の疎通に影響がないのは、その程度の表現で十分類推できる程度の英文法能力を相手に期待しているからなんですね。おそらく。

 

目下の課題

「英語話せる」ようになったとはいえ、まだまだ発展途上なので、もっと英語力を上げていく必要があります。 引き続き一番のウィークポイントはリスニングなので、そこを重点的に。

ただしスピーキング能力は一番衰えやすそうなので、こちらも抜かりなく。

 

しかしおそらく一番の敵はモチベーションで、継続して英語学習していくことが一番難しいです。 効率よかろうが悪かろうが年単位で英語の勉強していれば、誰でも結構な英語力を身につけられるはずなんですが、それができないのはみんな挫折しちゃうからなんですよね。

はてぶで英語学習に関する良さげな記事にブックマークいくらやっても、英語力なんて上がらないんです。 継続と実践こそ大事。

って訳で現在は主に以下を使って英語学習を続けています。

 

  • DMM英会話
    • 大手スカイプ英会話サービス。フィリピン教師が多いですが、東欧や中米などの先生も結構います。
    • なかなか毎日というわけにはいかないのですが、がんばって続けています。
  • iKnow!
    • スマホの英単語学習アプリ。有料ですが、DMM に買収されたお陰で DMM英会話利用者は無料で使えます。
  • zuknow
    • スマホの英単語学習アプリ。基本無料で使えます。iKnow! 使うようになってあまり使わなくなってきました。
  • hulu
    • ネット映画サービス。洋画でリスニングを鍛える目的です。無料期間で終了するつもりがうっかり有料期間に。
  • Netflix
    • huluと同じネット映画サービス。hulu は継続せず、こちらのみで続けるつもり。

 

ほんとは留学期間のように、ノートに知らない英単語書き留めて辞書で調べてってサイクルをやった方が学習効率が良いのですが、留学期間が終わり、日本に戻って普通の生活に戻ってしまうとそれを続けるのがなかなか難しいのですね。 もちろんできる人もいると思うのですけれど。

私自身はそれほどストイックに頑張れる方ではないので、負担の少ない学習方法で継続させていこう、と考えています。
 

学生生活では今ではできなくなった一日10時間を超える勉強ができていた訳で、そういう環境を与えられるって意味でもやはり留学って得難いものだったなと思います。

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