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トライシカンに乗ってみました。

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フィリピンにはトライシカンという乗り物があります。
全土でメジャーな乗り物かどうか分からないのですが、当地マクタン島では良く利用されています。
主にメインストリートからはずれた道路へ移動するための交通手段、という感じ。
写真の通り、自転車の右側にサイドカーをつけた感じです。
定員は基本的に2名、たまに3名のものも。
ライトや変速機、ブレーキはついてません。ペダルもまともについていないこともあります。

このトライシカンに乗ってみました。
乗ったと言ってもサイドカー側じゃなくて自転車側の方です。

学校からジプニーなどに乗ることが出来るメインストリートまでは若干距離があるので、出かける場合はたいていトライシカンを使います。
ほとんどの先生もトライシカンで出退勤してます。
近距離移動ではなくてはならない市民の足なんです。
で、かねてから私、このトライシカンに興味がありまして。。

とある週末にトライシカンを使ったんですが、ふと思いたって、自転車こいでる少年に聞いてみました。
「ねね、俺とちょっと変わってくんない?」
change以外はまともかどうか非常に怪しい英語でしたが、身振りも手伝ってあっさり通じ、少年はすんなり交代してくれました。
トライシカン初運転です!

サイドカー側に乗ってるだけだとさっぱり分からんのですが、これ、結構難しいです。
ブレーキ無し、変速無しってのは意外と大した問題じゃないんですが、まっすぐ進まないんですよ。
多分自転車単体だったら無意識かつ小刻みに車体を傾けて乗っているんだと思うんですが、それが一切出来ないので一度右に寄り出したらひたすら右に、左に寄りだしたらひたすら左に、引き寄せられるように進んじゃうんですね。
これをハンドルで制御するのがほんと大変。単に切るだけじゃ無理で、ハングオンみたいに切りたい方向に体持ってかないと方向変えられないんですよ。
一度はどうしても変えられなくて、右側の原っぱにそのまんま突っ込みましたからね。幸い電柱にぶちあたって止まりましたけど。
このときはさすがにちょっとヤベッて思いましたけど、トライシカンは結構頑丈なんで特に壊れたりはしませんでした。
いったん降りて道路に戻しながら恐る恐る少年の様子を伺いましたが、別に怒ってる風でもなかったのでそのまま続けて漕ぐことにします。
どうやら調子に乗って漕ぎまくってスピード上げてしまうと、右や左に慣性が働いてしまった場合に制御するのが難しくなるようです。
物理的に痛い目を見たので、ここからはおとなしく漕ぎつつちょいちょい、とハンドルを切って手遅れになる前の制御を心がけます。

しかしまあ今まで見た限りでは少年たちはいちいちハングオンなんかやらずにまっすぐ走らせていたので、ここはもう経験値の差かな、と思います。
おそらくそこまで左右に曲がる力が働く前に修正するので訳なくまっすぐ進んでるように見えるんでしょうけれど、やるとなるとほんと難しいです。
まあそれが面白くてたまらなくて、学校からメインストリートまでのほとんどを漕がせてもらいましたけどね。
途中何台かのトライシカンとすれ違ったんですが、向こうの少年らが
「なんでお前お客さんに乗せてもらってんのww」
って口々に叫んでました。全部ビサヤ語かタガログ語なんでビタ一文分からないんですが、まあ、こういう時に何言っているのかは何となく分かるもんです。
そう言ってたに決まってます。

目的地のメインストリートまでは歩けば20分、トライシカンなら5分くらいです。
この件の一部始終を先生に話したんですが、
「それで料金はどうしたの?」
「ちゃんと普通に払ったよ」
って言ったら爆笑してました。

 

こんな感じでフィリピン生活楽しんでます。
そのうちまたリベンジしたいと思います。