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フィリピンの交通事情紹介(マクタン島視点)

 

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フィリピンの交通事情は日本とは大きく異なっています。

利用できる乗り物も大きく異なるので、ちょっと紹介してみたいと思います。

 

マクタン島の地理事情

 

いきなりマクタン島と言われても分からない方が多いと思います。

フィリピンのリゾート地としてセブシティが有名ですが、セブシティが存在するセブ島の南東に浮かぶ小島です。

島の形はおおよそ楕円形で、全周は車で二時間くらいかな?島の中心地にセブ・マクタン空港があります。

セブはスキューバをはじめとした海のレジャーで有名ですが、実際にダイビングスポットやリゾートホテルがあるのはこのマクタン島です。

セブシティは首都マニラに次ぐフィリピン第二の都市で、そこそこの都会。

そこに隣接し、リゾートホテルを数多く持つマクタン島…はうってかわってとっても田舎で、良くも悪くもアジアの雰囲気を強く感じることができます。

 

マクタン島の道路事情

何しろ田舎なので、島の主要な幹線道路は基本的に楕円形を周回するハイウェイ一本です。ハイウェイといってもそう名乗っているだけで、日本の地方の生活道路程度。

マクタン島のセブシティ側にはマリーナモールやガイサノアイランドモールなどがあり、新旧二つの橋でセブ島に繋がっていて、島の中心的存在。幹線道路も片道三車線です。

しかしそれ以外の地域のほとんどでは対面通行。

島内には信号はなく、一部の交通量の多い交差点では警察官が手信号で交通整理をしています。

信号っぽいものが一応二基ほどあるのを見かけたんですが、なぜか使っていないんですよね。。

壊れているのか、人がやった方が安上がりなのか。

路肩は基本的に舗装されておらず、ごつごつの石がむき出しのまま転がっているのが当たり前です。

横断歩道も基本的にありません。

中心街のモール正面には一応横断歩道のペイントはあるんですが、片道三車線道路にも関わらず信号がないのであんまり関係ないです。

車側が人を渡らせるために止まってくれることはないので、基本人側が交通の隙を見て渡る感じです。渡り始めてしまえば止まってくれます。

 

若干頼りない(日本だと工事中の路面で暫定的に引かれる手書きっぽい)中央線があるものの、割と頻繁に追い越しをかけるのでほんとに暫定的な感じです。

車の性能的に有利なタクシーは頻繁にタクシーやトライシクルに追い越しをかけます。

祭りの時期などは逃げ場のない地理なので非常に混み、そうなると片道1車線なのに追い越しをかける車のせいで3台くらい並走していることがあります。

 

乗り物紹介

タクシー

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マクタン島には黄色いのと白いのがあります。

黄色いのは空港でしか見かけたことがありませんが、白いのより若干割高なようです。

値段以外の違いはないので白いのにしましょう、と教えてもらいました。

初乗り40ペソでメータに料金が加算されていく、世界的に共通なシステムです。

ただし一部でメータを使わずに走行し、後で法外な料金を請求するドライバーもいるらしいです。これも世界共通かな?

日本じゃいらん心配ですが、メータを使っているか確認し、使ってなければ "please use meter" とか伝えましょう。

一回言ったくらいじゃごまかそうとしてくるのもいますが、何度も言えばだいたい諦めて使ってくれます。

なぜか揃いも揃って同じ車種で同じ塗装だけど、一社しかないのかな?

マクタン島の主要幹線道路ではよくこの白いタクシーが走っているので、5分も待っていれば捕まえることが出来ます。

幹線道路から外れたところに呼び出した場合、追加のチップが必要になることが一般的なようです。

うちとこの語学学校まで来てもらった場合は、100ペソ余分に払う必要があったりします。

 

一般の乗用車を除けば走行性能が良いので、割とバンバン他の車に追い越しをかけます。

運転が乱暴だったりマナーが悪かったりするのは万国共通らしく、ジプニーの運転手などからは嫌われているようです。

また、夜間に女性一人で乗るのは危ないと言われてもいるようです。人目のあるジプニーの方が良いという理屈のようですね。

多分一番文明的で快適な乗り物ですが、日本のタクシーに比べると結構古くてボロいので、クーラーの効きが悪い個体があります。まあ他はクーラーそのものがありませんけどね。

 

ジプニー

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マクタン島にはバスがありません。電車もありません。マニラやセブなどの都会に行けばありそう(電車はマニラしかないかな?)だけど、マクタン島にはありません。

そのマクタン島で主要な足はこのジプニーで、現地の人も良く利用しています。

マクタン島は先述した通り楕円形の周回道路が幹線道路で、どこに行くにもこの道を使います。

つまり基本的に幹線道路に出た後、右方向に行くか左方向に行くかを考えればよく、行き先をあまり気にしなくてよいので、ジプニーはとても使い勝手が良いです。

厳密には多少の行き先の違いはあるのですけれど、マリーナモールに行きたいなら右方向に向かうジプニー止めれば良い、くらいの気安さで乗ることが出来ます。

 

ジプニーはどこでも乗れてどこでも降りることが出来ます。

頻繁に走っているので一分も待てば空きのあるジプニーに乗ることが出来ます。東京の地下鉄以上の頻度です。

日本の軽トラック(ほとんどがスズキのキャリィ)を改造した乗り合いバスのような乗り物で、乗客は後部座席に向かい合わせに膝つきあわせて乗ることになります。

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天井に着いてる二本のパイプは手すり代わりですが、ここにコインをコツコツ叩いて降りる意思を運転手に伝えます。

 

運賃は距離で違いますが、非常にアバウトです。

最低7ペソで、結構乗っても12ペソかな?

行き先を伝えつつお金を出せば、きちんとお釣りを返してくれます。ちょろまかしたりごまかしたりとかは経験する限りなさそうです。

ジプニーの車内は狭いので、後ろの方の乗客の運賃はバケツリレー方式で前の乗客に渡していって運転手に払います。お釣りもバケツリレー方式で返ってきます。

こういうところでちょろまかしたりする人が誰もいないところがちょっと不思議に感じたりもします。

乗り降りが激しいので運転手がすべての乗員を把握しているようにも思えず、無賃乗車やれそうな気もするのですが、そうしている人も見る限りいなさそうです。

 

フィリピン旅行ガイド的なものだとまず確実に乗るな、と書いてあります。

理由は治安上の不安ですね。セブシティなどではスリや強盗などの危険があるようで、特に女性一人での利用は避けるべきだとあります。

多分実際にそうなんだと思いますが、そこは田舎ののどかさなのか、マクタン島ではそういうこともなく、ごく普通に利用しています。

観光などの短期滞在であればタクシーオンリーでもいいとは思うのですけどね。学校からマリーナモールまでタクシーなら170ペソ、トライシカン(後述)+ジプニーなら15〜21ペソ程度。

日本円で数百円の差額ですが、長期滞在だとこの辺の経済観念はかなり変わってくるものなんです。

 

トライシクル

 

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サイドカー付きのバイクです。バイクは排気量もボロさ加減もまちまちですが、概ね125ccが中心かな?

こちらはジプニーが基本的に走っていない島の西側以外ではたまに利用する感じかも。

チャーターすれば別ですが、基本的にはモール周辺などターミナル的な場所で待機しており、同一方向の乗客を3〜5人乗せてから出発します。

つまり乗客が集まるまで待たされます。

ジプニーに次ぐ市民の足という感じで、島の西側のほか、幹線道路からはずれた地域への移動によく利用しているようです。

ターミナル的な場所以外でも、空きがあれば走行中のトライシクルに手を挙げれば乗せてくれます。

タクシーと違ってメータはないので、料金はアバウトに請求されます。相乗りだと距離にもよるけど8ペソくらい?

外国人相手には割とぼったくってきますが、その辺は交渉次第です。

私はあまり利用する機会がありませんが、比較的安全にアジアンな乗り物を満喫できる気はします。観光ガイドになんと書いてあるのか知りませんけれど。

車道を走る乗り物の中では一番遅いので、頻繁に追い越されています。

 

バイクタクシー

<あとで写真を撮ってきてここに貼る></とじる>

こちらでは正確にはなんて言うんだろう?バイクタクシーとは呼ばないようですが。。。

名前の通りバイクの二人乗りの形で利用するタクシーです。

多くは125ccの日本製のスクーターで、たまにヨーロピアンスタイルだったり、250ccだったりします。

トライシクルと同様、ターミナル的なところにたむろってる感じで待機しています。

パッセンジャー用のヘルメットはあったりなかったり、ライダー自身もヘルメットしてたりしてなかったり。走ってるバイク見てもノーヘル率が7割くらいって感じだけど、フィリピンはヘルメット義務じゃないのかなあ。。。

走行性能的にはたぶん最速で、結構飛ばす人が多いようです。不安な方は "please go slowly" とあらかじめ伝えておきましょう。

私は一度だけ乗りましたが、運転が荒いので他車の横を追い越す瞬間とかはちょっと怖かったです。でも夜だと夜風が気持ちよくて快適。

メータはなく、相場は良く分からんのですが外国人相手にはそれなりにぼったくってくるように見受けられます。

4輪のタクシーと同程度の料金は請求される気もしますが、交渉次第だと思います。

 

トライシカン

 

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最後はこれ。トライシクルの自転車版です。自転車の右横にサイドカー的な何かがくっついています。

基本は二人乗りですが、三人乗りのものもそこそこ見かけます。

周回の幹線道路からはずれた所への移動に、現地人も良く利用しています。

トライシクルのようにターミナル的なところにいることもありますが、基本的に幹線道路を走ることはありません。

幹線道路から外れたところにリゾートホテルや語学学校がある場合、ジプニーから乗り降りする乗客の連絡目的に待機しています。

私は学校からどこかに移動する場合、ほぼ確実に利用しています。

これは完全に学校から幹線道路まで、約500メートル程度の移動限定ですが、相場は二人乗りの場合、一回利用で12ペソ。一人で乗ったら12ペソ、二人で乗ったら6ペソずつ払います。

三人乗りに三人乗った場合は18ペソってことになるんだけど、大の男三人乗せるのはかなりしんどそうなので、20ペソくらい払ったりすることもあります。

 

これまたアジアンな乗り物で、私も先日運転させてもらいました。

小学生低学年くらいの小さな子供が、生活費目的からか走らせていることもあります。

これ一日やって収入いくらくらいなんだろう。。。

これまた安全面で観光ガイドにどう書かれているか不明です。

ただ、暗い道を徒歩で歩くよりは断然良いと思います。

基本的に日本以外では一般的に徒歩での移動はあまり安全とは言えないようですし。

 

 

以上、フィリピンの乗り物ガイドでした。

あくまでマクタン島視点なので、安全に関する状況は他地域ではかなり違う可能性があります。

マクタン島は田舎な分、のどかであまり治安上の心配をしなくてもすむので。。

あくまで観光や留学など、行く地域の最新の現地情報を入手した上で乗り物を利用するようにしてください。