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Web開発者oakbowのブログです

Singapore is a fine city

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シンガポールのたぶん割と有名なお土産に、「Singapore is a fine city」という文言をあしらったものがあります。

T シャツやマグカップになっていることが多いかな?

私も T シャツ買ったんですが、フィリピンに置いてきてしまって手元にないので、ネットで見つけてきた画像で失礼します。

f:id:oakbow:20160502000316j:plain http://josephine-beeleng.blogspot.jp/2008/07/singapore-fine-city.html

私の買った T シャツはもう少しかっこいいデザインだったかな。。

「Singapore is a fine city」をあしらったお土産はどこにでも売っているってくらいシンガポールではメジャーなんですが、デザインのアップデートは頻繁らしく、最近のものはもうちょっとポップでかっこ良くなっています。

fine の意味

この fine という単語には複数の意味があるので、「Singapore is a fine city」というのはそれをうまく使った皮肉なんですね。

ejje.weblio.jp

一番目の意味は多分かなりの日本人が知っている用法。

形容詞で「すばらしい、見事な、りっぱな」という意味があります。

A: How are you? 

B: I'fine thank you!

という受け答えはとても有名です。

ただし、How are you? は単に健康状態を聞く言葉じゃなくて会話のとっかかりの質問なので、「私は元気です」で終わらせるのは英語話者からしてみれば「?」って感じらしいですけれど。

さらに、英語の勉強をある程度やっていないとあんまり馴染みがないと思いますが、fine には「罰金」って意味もあります。

つまりこの T シャツは、

「シンガポールは素晴らしい都市」「シンガポールは罰金都市」

という皮肉になっている訳ですね。

まあデザイン見ると分かりますけれど。

それぞれの英語の意味

せっかくなのでひとつひとつ意味を確認してみましょう。

SGD(シンガポールドル) ⇔ JPY(日本円)のレートは 2016年5月2日現在のものです。

  • No Smoking Fine $500・・・喫煙禁止 SGD 500。¥39,573。

シンガポールの路上喫煙禁止は割と有名ですね。日本も東京23区を皮切りに近年路上喫煙禁止が増えてきましたが、シンガポールはもうずっと前から取り組んでいる国。日本やアメリカの喫煙率が高かった時代からだったせいもあり、知っている人は多いと思います。 現地では確かにあんまり見かけないんですが、歩きタバコしている人はいるにはいました。大丈夫なのかなあ、と思って見てましたが。

場所によりそうですが、シンガポールでは結構公共のゴミ箱が整備されていて、灰皿も備え付けられていることが多かったです。こういう形。

f:id:oakbow:20160502005101j:plain http://www.townscapeproducts.co.uk/TownscapeProducts/bins-don-t-have-to-be-rubbish

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※ このあとたっぷりモフモフしました。

こういったゴミ箱の周辺で吸うのは構わないらしく、たむろっている人をたまに見かけました。 といっても東京の路上喫煙所のように大勢が群がっている訳ではなく、数人が吸っている程度。 シンガポールは多民族国家なのではっきりしたことは分かりませんが、見た感じは旅行者ばかりでした。 タバコがとても高い国だからなのか、たまたまなのか。

この刑罰のお陰か、路上でポイ捨てされたタバコはあんまり見かけなかった気がします。そんなに注意してみてなかったですけどね。

  • No Chewing Gum Fine $1,000・・・ガムを噛むと罰金 SGD 1,000。¥79,146。

ガムのポイ捨てかな?路上喫煙より罰金高いの? 軽く調べてみたら、ガムは持ち込みも製造も販売も禁止なんだそうです。 ポイ捨てされると掃除の手間が半端なく大変だからでしょうかね。理屈は分かるけど意外ですよね。

確かに、シンガポールではガムの噛み跡のあの黒い斑点を路上で見かけなかった気がします。

  • No Littering Fine $1,000・・・ゴミを捨てると罰金 SGD 1,000。¥79,146。

ゴミのポイ捨て禁止も割と有名ですよね。ゴミ箱は歩いていると割とよく見かけるので、捨てるのに苦労することはあんまりないと思います。 ポイ捨てを見かけることもなかったし、捨てられたゴミを見かけることもなかったです。

  • No Urinating Fine $1,000・・・立ち小便禁止、罰金 SGD 1,000。¥79,146。

まあ実際のところ、日本でもこういった条例や法律はあるんですよね。 立ち小便は確か軽犯罪法違反かな?よっぽどのことがないと捕まることはないですが。 シンガポールの場合は法の適用には結構厳格だと聞くので、見つかったら普通に罰金くらいそうですが。

  • No Flower-Picking Fine $500・・・花摘み禁止、罰金 SGD 500。¥39,573。

公園の花壇とかかな?日本でも一応は罰則があったような。桜の木の枝折ってどうこうって話を聞くことがありますね。

  • No Flushing Fine $500・・・流れないものをトイレに流すの禁止、罰金 SGD 500。¥39,573。

ちょっと「?」って感じです。この和訳で合っているかなあ。。。 トイレ事情って国ごとの差がとても大きいのですが、シンガポールはトイレが詰まりやすいのかな? 日本の水洗トイレはウォッシュレットを抜きにしても世界的にもかなり恵まれている方で、トイレットペーパーを流せない国も結構多かったりします。

私が利用したシンガポールのトイレはどこも水洗でトイレットペーパー普通に流せましたが、詰まりやすかったりするのかもしれません。 あるいはトイレにゴミを捨てるマナーの悪い人がそこそこいて法で禁止されたのかも。

  • No Bird-Feeding Fine $1,000・・・鳥への餌やり禁止、罰金 SGD 1,000。¥79,146。

都内の公園でも、「鳩(猫)にえさを与えないでください」という張り紙などを見かけることが増えてきました。 天敵がいる訳でもないのでどんどん鳩が増えていて、糞害が結構ひどいようです。 シンガポールのこれも多分同じ理由なんでしょうね。

  • No Water Wasting Fine $500・・・水の無駄遣い禁止、罰金 SGD 500。¥39,573。

これで取り締まることってあるのかなあ。。。 シンガポールは小さな都市国家のため水を自給できないので、隣国のマレーシアから輸入しています。 貯水池をいくつも設けたり、確か海水の浄水も日本の技術か何かを利用して取り組んでいた気がしますが、それでも足りていません。 生きるために必要かつ重要な、非常に基本的なインフラを他国に依存しています。

マレーシアとは歴史的な経緯から友好的な関係とは言い難いようで、たまに「水止めんぞこら」と脅されてるようで。 そういった事情ゆえの法なのかもしれません。違うかもしれません。

  • No Spitting Fine $1,000・・・唾吐き禁止、、罰金 SGD 1,000。¥79,146。

唾というか、痰かな? これはおそらく、観光立国を目指したためかなと思います。 日本も東京オリンピック(1964年)開催時、マナーアップが声高に叫ばれていて、ゴミのポイ捨てや痰を吐く行為を止めようという啓発活動があったようです。 最近では北京オリンピックでも同様の活動が行われていました。

こうして見てみると、お国柄も感じて面白いです。 どれも結局、特に観光立国を意識しての法整備が多いのかなという気がしています。 日本のように統一国家として歴史の長い国であれば、政府や関係団体からの呼びかけという形でも効果があるのかもしれませんが、歴史が浅い多民族国家だと、さっさと法制化した方が手っ取り早かったのかもしれません。

異なる価値観や常識を持つ人たちが共存するためには、守るべきルールが明文化された方が良いことも多いのですが、異民族や異文化との接触の機会が少なかった日本人にはあまりない考え方かもしれませんね。

ところで、fine のもうひとつの意味

ところで今日、こういう記事を読みました。

fine は状況と言い方によって、「素晴らしい」という最高の意味と、「大丈夫」という渋々 OK(妥協)の意味がある。 普通のテンションで言うと、渋々OKに聞こえがちなので注意しよう。

会社で外国人にFineと言われてイラッとした話 - モウソウの森

え?そうなの?

驚いて Weblio を確認すると、確かにそういう意味があるみたいです。

限定用法の形容詞 [しばしば皮肉に反語的に用いて] ごりっぱな,けっこうな.

That's a fine excuse to make. そいつはけっこうな言い訳だね 《それで弁解とは恐れ入る》.

A fine friend you are! 君はごりっぱな友人だよ.

fineの意味 - 英和辞典 Weblio辞書

なるほどー!

英語話者でも出身国でこのあたりのニュアンスを含むかどうかは違いがありそうな気がしますが、この意味を知ると「Singapore is a fine city」という表現もさらにシニカルになってきます。

  1. シンガポールはすばらしい都市です
  2. シンガポールは罰金ばかりの都市です
  3. シンガポールはご立派な都市だよね!

3番目のニュアンスが含まれていることを今回はじめて知った訳でした。

英語を勉強する上では必ずしも知らなくていい(効率考えるなら辞書の1〜2個目の意味をひたすら覚えていった方がいい)知識だと思いますが、こういう生きた英語のちょっとしたまめ知識を聞くと、英語の勉強が楽しくなっていいですね。

よかったらこちらも読んでみてください。

blog.oakbow.tokyo

シンガポールでのモバイルインターネット

f:id:oakbow:20150813003453j:plain シンガポールで、現地の携帯キャリアを使い、インターネット接続環境を手に入れる方法です。

SIM フリー端末を用意する

iPhoneAndroid などのスマートフォン端末を利用している場合、SIM カード を入れ替えるだけで簡単に海外で利用することが可能なように作られています。
ただし日本の携帯電話の場合は SIM ロックがかけられており、日本で契約した携帯キャリアの SIM 以外は利用できないようになっています。
シンガポールをはじめとした海外でスマートフォンを利用する場合、この SIM ロックを解除するか、はじめから SIM ロックのかかっていないSIM フリーと呼ばれる端末を用意する必要があります。

Docomo の携帯を SIM フリー化する

私の端末は Xperia Z3 Compact。キャリアは Docomo です。
直前まで知らなかったのですが、Docomo は有償で SIM フリー化をやってくれるので、出国直前にこの処理をお願いしました。

SIMロック解除の手続き - NTT docomo

発売時期で違いがありますが、2015年5月以降に発売された機種は SIM フリー化をWebサイト上で行えて、しかもこの場合は無料ですね。
My Docomo を使えない環境だったりする場合は、国内にいるうちにドコモショップでお願いすることになります。
ドコモショップならどこでも可能だと思いますが、成田空港のチェックインカウンターあたりにドコモショップがあるので、ぎりぎりであればこちらでお願いすることが出来ます。
私はこちらで SIM フリー化をやりました。

ドコモワールドカウンター成田第1
ドコモワールドカウンター成田第2

無休ですが営業時間には注意してください。どちらも午前7時~午後8時30分です。

かかる時間はものの5分か10分程度。店員さんが二名ほどしかいないので混んでる場合は結構待たされる可能性がありますが、私以外のお客さんはひとりだけ、という状態でした。
「SIM フリー化お願いします」と言って端末を渡せば良いだけ。
手数料として 3000円(税別)ちょっとかかるのと、他社 SIM カード での動作保証は行っていないことを念を押されるくらいです。
身分証明書はパスポートを持っているでしょうから、問題ありませんよね。

シンガポールの携帯事情

実は海外では SIM フリーなのが当たり前なので、日本と違って携帯キャリアごとの SIM カードがごく当たり前に売られています。
日本と同じように個人情報や銀行口座を登録して月々の支払いを後払いする契約方式ももちろんあるようですが、そうではなく、あらかじめ使用量に見合った額面の SIM などを購入する、前払いのやり方も利用できます。旅行者にはありがたい方式ですよね。

シンガポールは観光立国なので、旅行者向け、短期間利用を前提としたプリペイド SIM カードが売られているので、今回はこちらを利用します。
Singtel の hi! Tourist がそれ。
f:id:oakbow:20150813002941j:plain $15 で 5 日間使えるタイプと、$30 で 10 日間使えるタイプの二つが用意されていました。
今回の旅程では 5 日間のものをチョイス。こちらの仕様はこんな感じです。

項目  内容 
期間 5 日間
容量制限 2GB まで
市内通話 500 分まで
国際通話 30 分まで
SMS 100 通まで

十分な内容ですね。プランによるものの、最近の日本の携帯キャリアの大きめのデータプランが一ヶ月で 7GB、そこそこ控えめなプランで一ヶ月 2GB 程度なので、5日間でこの容量はたいていの方には十分だと思います。
よっぽど動画見まくったりしない限りそうそう容量制限超えないでしょう。

ちなみに $30 のタイプはこちら。

項目  内容 
期間 10 日間
容量制限 7GB まで
市内通話 無制限
国際通話 90 分まで
SMS 無制限

市内通話と SMS は無制限と書いてあるものの、但し書きで 3000 分の通話と5000 通の SMS が目安などと書いてあるので、もしかしたら完全な無制限ではないのかもしれません。
また、Facebook、WhatApp、WeChat、LINE、Opera Mini Surf & Mail での利用は無料だとも書かれています。
WhatApp や WeChat は東南アジア地域で人気なメッセンジャーアプリ、平たく言えばLINEと同種のアプリです。
SNS を利用しても容量制限には影響しないようになっているあたりは魅力ですね。
こういうプラン設計はフィリピンでもよくあります。フィリピン人はものすごく SNS を使うので。

hi! Tourist は完全に短期旅行者向けと割り切った製品らしく、load カード(容量制限の上限を追加するカード)などは一切使えない使いきりのみの利用に制限されているようです。

こういった旅行者向けの SIM カードはちょくちょく形を変えて販売されているようで、私が調べたとき(2015年7月)にはこれと同じ SIM カードに関する日本語の情報は見当たりませんでした。

シンガポールで SIM を手に入れる

では、さっそく手に入れます。
日本のようなきちんとした店構えの店舗ではありませんが、シンガポールもやはり携帯ショップはとても多いです。日本のように携帯キャリアの代理店(ドコモショップとかそういうの)の形を取っていないところの方が多いように思います。
また、SIM の販売に関しては携帯ショップ以外でも取り扱っていることが結構あるので、その手のお店で購入しても良いでしょう。 私は利用しませんでしたが、チャンギ空港でも SIM カードを販売している店舗があるようです。

携帯ショップは携帯電話がガラスケースなどの並べられているので分かりやすいですが、SIM カードのみを取り扱っているお店では、その旨を示すシールや小さい幟などを店先に展示していることが多いです。
また、SIM カードの他に load カードなどと呼ばれる、従量課金の過金額を追加するカードも同時に販売されていることが多いです。
今回は SIM カード単体で完結するので load カードは購入していませんが、1年未満の長期滞在などの場合はこちらも駆使することになると思います。

で、上に書いた Singtel の hi! Tourist を買いました。
場所はチャイナタウンにある Chainatown Complex。お土産屋さんやホーカーズがある複合ビルです。
お店の写真を取り忘れましたが、まあ似たようなお店はシンガポール内であればそこそこあると思います。
ガラスケースに並べられているので多少の英語が分かれば、目指すものはすぐ見つけられると思います。
ちなみに、その前にすぐ近くのセブンイレブンシンガポールには実にたくさんのセブンイレブンがあります)で SIM があるか聞いてみたんですが、ないよ、って返事でした。 load カードはある程度置いてあるっぽかったんですけれど。

で、これくれとお店のおっちゃんに伝えます。「日本製のスマートフォンだと SIM ロックがかかっているからそのままじゃ使えないよ?大丈夫?」などと聞かれると思います。
さすが商売熱心な中国系シンガポーリアンのお店です。日本人観光客は結構多い国なので、そういう情報も知っているんでしょうね。
「このスマートフォンは SIM フリーだから大丈夫」って答えるとなるほどと納得して手続きに入ってくれます。

シンガポールで SIM カードを購入する場合、パスポートが必ず必要になります。何でかな?と思ったら、シンガポールではひとりあたり持てる携帯電話番号を三つまでに制限してるんですね。
パスポート寄越せと言われるので、おとなしく従うと小型のFAXみたいな機械でパスポート読み取ってなんか良く分からん処理をやってくれます。
それが終わるとガラスケースに並んでる SIM カードを渡してくれます。
かかる時間は10分くらい。

SIM カードを入れ替え、設定する

では、さっそく購入した SIM カードを使えるようにしましょう。
hi! Tourist はユニバーサルタイプの SIM カードになっていて、nanoSIM でも microSIM でも今や見かけなくなった通常サイズの SIM でもどれにも対応可能です。
SIM に溝が刻まれているので、nanoSIM が欲しければそのサイズの溝で取り外せば良いようにできているんです。特に工具などは不要で、手で外せます。
フィリピンなどではまだそうじゃない SIM カードが主流かな?たまに SIM カッター使って nanoSIM に変えてくれたりします。50ペソ(約150円)くらい余分に取られますけど。

私の Xperia Z3 Compact は nanoSIM なので、SIM を一番小さい溝から取り外します。非常に小さいので、できるだけ室内の机の上など無くしにくい場所でやった方が良いです。買ったばかりの SIM はともかく、既存のキャリアの SIM をなくすとかなり面倒なことになります。
まあ私はすぐ使いたかったので、店のすぐそばの階段でやっちゃいましたが。。。

他機種のことは良く分かりませんが、Android の場合は SIM カードの入れ替えはあまり難しくないと思います。特別手が器用でなくても素手で行うことができます。
iPhoneiPad の場合、SIM カードスロットを空けるために針金が必要です。本体に同梱されているはずですが、たいていの人は海外まで持ってきていないと思うので、その場合は SIM カードの販売店に貸してもらいましょう。
ついでにスマートフォンの設定をお願いしてみるのもいいかもしれません。
設定メニューから簡単に言語設定を英語化できるので、それだけやって渡したらやってくれると思います。

SIM カードを入れ替えたら、既存の SIM をすぐにどこかなくしにくいところに保管しましょう。特にないなら筆記用具入れや財布あたりがいいと思います。

入れ替えただけであっさり繋がるようになる SIM カードも多いのですが、Singtel の hi! Tourist の場合そうではありませんでした。
SIM カードの説明書にも記載されていますが、アクセスポイントの設定が必要です。
Androidの場合、以下のように設定します。

設定 -> その他の設定 -> モバイルネットワーク -> アクセスポイント名 -> (+ボタン)-> アクセスポイントの編集

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このスクリーンショットではすでにAPNが登録済みですが、実際に設定する際にはおそらく何も表示されていないと思います。 下記を登録します。

名前:(適当に) APN:hicard

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アクセスポイントの設定項目はこれ以外にもいっぱいありますが、他は未設定のままで構いません。
アクセスポイントを新規追加したら、これを選択して使用できるようにします。

基本的にこの設定だけやれば使えるようになるはず。。。なのですが、私の場合はうまくいきませんでした。おそらく「ドコモ海外利用」という、ローミングサービスを利用するのに便利な公式常駐アプリを入れているせいだと思うんですが、上の設定をやってもすぐ繋がらなくなるんですね。
うまくいかなくてすったもんだしましたが、下記の設定をさらに行ったら解消しました。

設定 -> その他の設定 -> モバイルネットワーク -> 「データローミング」にチェックを入れる

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どうもこの設定が有効になっていないと、「ドコモ海外利用」が勝手にモバイルデータ通信そのものを無効に勝手に変える挙動をしているようなんですよね。多分、ドコモ以外のSIMの利用を想定しておらず、データローミングがオフならデータ通信できないはずだよね、というお節介機能が動いているんだと思います。あくまで想像ですけど。
「データローミング」をONにしない限り、どう設定しても数秒から数分で「モバイルデータ通信」が自動で無効にされてしまい、また一からアクセスポイントの新規追加をやり直す羽目になっていましたが、この設定を行ってからはぴったり収まりました。いやー、すぐ解決してよかった。

あと、ドコモの SIM フリー化端末で海外 SIM を使っていると「docomo ID 設定」というアプリが不定期に起動してエラーを吐くという、場合によっては解決不能な問題が発生するのですが、hi! Tourist では起きませんでした。なぜだろう。。
この現象は単にエラーを吐くだけかつ度々通知されて少々うざい以外は実害はないようなんですが、もちろん起きないにこしたことはないですね。

シンガポールでの携帯利用

シンガポールの携帯電話速度はかなり快適です。もちろん LTE なんですが、体感では日本よりも速いんじゃ?と思うくらい。
日本での通信速度に慣れている人も、あまり不満に思うことはなさそうです。

モバイル通信に加え、シンガポールでは飲食店や観光地域で フリー Wifi を提供していることも多いです。
ホテルに滞在しているなら、たいていのホテルでも利用できると思います。
こちらの速度は千差万別だとは思いますが、おおむね快適で、こちらも日本以上に速く感じることもあります。
日本にサーバがあるサイトの場合はレイテンシが発生しているはずですが、短期間での利用ではそういった不利を感じることはありませんでした。

フリー Wifi は単にパスワードを教わって繋げるだけってところもありますが、ちょっとした登録が必要な場合もあります。
例えばチャイナタウンは全域で利用可能な Wifi がありますが、こちらは簡単な入力項目が用意されていて、登録したらパスワードが SMS で送られるタイプ。つまり SIM カードを購入して携帯電話番号を取得していないと使えなかったりするんですよね。
面倒なので結局このタイプはあんまり使いませんでした。

携帯電話自体の繋がりは非常の良く、ビルの中や地下鉄の中でも圏外になったりすることもなく、速度も良好なままでした。
小規模なビルの地下などには入っていないので、こちらだとどうなるかは良く分かりませんが。
シンガポールは日本以上に IT先進国なので、このあたりはさすがだなと思います。

SIM アプリ

あまり利用する機会はありませんが、hi! Tourist の SIM を使うと勝手に専用アプリが登録されます(画面最下部)。

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ユーティリティソフトという位置づけでしょうか。
hi! Tourist の SIM を利用している時に写真を取り忘れたので、SMART(フィリピンのキャリア)の SIM のもので代用しますが、現在の利用状況などを確認できるようになっています。
例えば 「PREPAID BALANCE」 を選択すると、あとどのくらいの回数や期間の利用が可能か、SMSで状況を知らせてくれる、という具合です。

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hi! Tourist の場合はデータ通信の残容量や残り期間、残SMS回数、残市内通話時間、残国際通話時間を知らせてくれたかな?
当然ながら、この問い合わせで使用されるSMSは無料で利用できます。
残SMS回数が減ることはありません。

日本だと SMS ってあまり使われていないので馴染みが薄いと思うのですが、国外では携帯電話の黎明期にかなり多用されていました。
携帯電話でのインターネット利用の普及は日本ほどスムーズではなかったので、メールの前にSMSでコミュニケーションを取るのが一般的な時期が結構長かったんですね。
日本はキャリアが違うとSMSを使えない時期が結構長かったのも、普及を阻害する要因になっていたのもあります。

そうした背景事情もあって、国外では一部の SIM や load カードで必要な利用開始設定などもすべて SMS の送受信で行うようになっているようです。

さいごに

シンガポールはネット環境に非常に恵まれており、観光での訪問でもネットの恩恵が非常に大きいです。
TripAdvisor のような口コミの旅行スポット情報サイトなどを利用すれば、現地の生の情報を詳細に得ることもできますし。
SIM フリーの端末さえ用意できればあとは非常に簡単なので、英語に自信がない方も、ぜひ現地 SIM を手に入れてみてください。

まあ Docomo ならローミングを利用することで SIM フリー化したり現地 SIM 手に入れたりしなくてもネット接続可能なんですが、高いんですよね。。。

国際ローミングサービス:WORLD WING - NTTドコモ

Softbankau にも同様のローミングサービスはあると思いますが、安かったりするんでしょうか。Softbank は海外でも使えることを以前ウリにしていた覚えがありますけれど。
短期の旅行なら目をつぶれる金額な方も多そうなので、面倒を避けてこちらを選んでもいいかもしれません。
事前の申し込みが必要なサービスですが、「海外1dayパケ」などで一日定額で利用できるので、これはこれで魅力だと考える方も多いでしょう

WORLD WINGのご利用料金

以前は一日の基準が日本標準時だった気がするんですが、現在は利用開始時から24時間になっているみたいですね。 また、国番号などをつけることなく、国内の携帯電話番号そのままで着信できるので、仕事用の場合はこちらを選ぶメリットも大きいかもしれません。