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フィリピンでのお金、どうすればいい?

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外国に長期滞在する場合、現地で使用するお金をどうするか?という問題があります。
フィリピンでは基本的にペソ(PHP)を使うことになりますが、大きく三通りのやり方があるようです。


クレジットカードを使う

そもそも現金を使用しないというやり方ですね。クレジットカードの種別には気をつける必要があるようです。VISA が一番通用するのかな?JCB が使える店舗も見かけることがあります。総じて日本以上にカードを使える店舗は少ないので、現金の調達方法を別途考えておく必要があります。

カードを預けてしまうとスキミングの危険性があるので、基本的に目の前でカードを切ってもらった方が良いと思います。日本や欧米と違ってカードだと安全とは行かないようです。

なぜかカードの暗証番号(3D セキュアの ID とパスワード?)を聞いてくることがあるみたいですが、絶対に教えては行けません。

なお、店舗で ID を求められた場合はほぼ確実に身分証明書のことなので、パスポートなどを提示してください。クレジットカードの ID のことではありません。日本の運転免許証でも良いと言われた方もいますが、フィリピン中どこでも通用するのかは分かりません。

私自身は VISA のクレジットカードを持ってきてますが、フィリピンでは使用していません。アメリカとかならクレジットカードが一番いい気がするんですけどね。現地の現金、特に硬貨ってなかなか慣れないので気づいたら財布の中コインだらけでずっしりになるし。

日本円を持ち込んでフィリピン国内で両替する

一ヶ月以内の短期留学であれば一番良い方法かも。長期の場合、一ヶ月2〜3万×月数程度の日本円を持ち込むことになるでしょうか。

両替できる箇所は日本国内の国際空港内、フィリピンの国際空港内、銀行、フィリピン国内の街中の両替商などで、後の方ほどレートが良いようです。

長期留学のために日本円を持ち込むとなるとそれなりに高額になってしまうため、私はこの方法をとりませんでした。10万円とかこちらで持っとくのはちょっと嫌だなあと思って。ただ、両替のレートを考えた場合は一番割がいいと思います。

なお両替商を利用する際は、以下の三つをきちんと確認しながら受け渡しをする必要があります。 

  1. 当たり前だけどレート(5万円ならいくらになる?など具体的に)
  2. こちらが両替商に渡すお札の枚数(1万円を5枚で5万円、という風に)
  3. 相手が渡してきた金額(例えば1ペソ2.8円で17857ペソと聞いていたらその額面)

1はまあ普通だし店によっては電光掲示板とかであらかじめ表示されていることも多いかな?街中のぼっろい店舗だと怪しいけれど。

2と3は、たとえ国際空港内の両替商でもすっとぼけて少ない枚数を受け取ったと言い張ったり、少ない金額を返してきたりする、という話があります。日本人だとつい日本国内の習慣で、特に数えたりせずに受け渡ししそうですよね。

ファーストイングリッシュ では依頼すれば学校に両替商が来てくれるので、このあたりはかなり楽です。額面チェックはやはり必要ですがレートもそう悪くないし。街中の両替商で両替した後ホールドアップされない保証もありませんし。
フィリピンのスーパーマーケットである Save More 内にも両替商があります。スーパーマッケットの出入り口にはガードマンが常時いるので治安面の不安はあまりありません。金額をごまかされる心配も少なく、レートも悪くなかったので、こちらでの両替がおすすめです。

 

国際キャッシュカードを使う

私はこの方式。金融機関によっては国際キャッシュカードを利用できるので、これを使って国外で ATM を利用し、引き落としを行います。

この場合、日本円が銀行規定のレートでフィリピンペソに両替されて引き落とされます。またその際に手数料が日本の金融機関側と、ATM を運用している国外の金融機関側の双方で引き落としされます。

ちょっと分かりにくいかな?私は 三菱東京UFJ銀行のVISAデビットを利用しているのですが、フィリピンで1万ペソ引き落とすと、実際の口座の引き落としは下記のようになります。

  1. 「デビット1」という名目の引き落とし・・・28234円
  2. 「D手数料1」という名目の引き落とし・・・108円
  3. 「D手数料2」という名目の引き落とし・・・548円

1が本日 6/14 時点での銀行(または VISA)レートでの1万ペソ相当の日本円、2が UFJ 銀行の手数料、3がフィリピン側銀行の手数料でしょうか。

6/14 のフィリピンペソの相場は2.72488275 円で、手数料込みの両替レートは28890 円。これを高いと見るかどうかは人によりそうですね。

なお、UFJ 銀行の VISA デビットは郵送による手続きが必要になるので、利用可能になるまで二週間程度見ておく必要があります。多分他行も同様だと思うので、利用したい場合は早めに申し込んでください。また VISA デビットはクレジットカードとして利用可能なデビットカードという代物なので、カード前面に記載されているカード番号はクレジットカードと同様秘密情報です。人に見せないように注意してください。

国際キャッシュカード は多くの発行形態があるようなので、ご自身で利用しやすいものを選ぶと良いと思います。

 

フィリピンの ATM は日本ほどどこにでもある訳ではありませんが、そこそこ利用しやすいと思います。マクタン島ではマクタンニュータウンやマリナモール、ガイサノマクタンモールなどにあります。未確認ですがガイサノグランドモールやタミヤにもあると思います。2〜3 機あるところが多い気がしますが「メンテナンス中だから他の機械使ってね」ってなってることもザラなので、最悪他に移動して引き落としを行う必要があるかもしれません。何にでも言えることですが、家から徒歩100mのコンビニですぐに引き落としできる日本とはまったく事情が異なります。余裕を持って下ろすようにしましょう。

また、割と屋外に設置されていることも多いので、(治安面で)場所を選んだ方が良いかもしれません。あれ雨に濡れて壊れたりしないのかな。。

 

国際キャッシュカードでの引き落とし方

フィリピン国内の ATM は当然ながら英語(たまにタグリッシュ選択可)なので、最初は引き落とし方に戸惑います。

各社画面の違いがややありますが、引き落としに関してはほぼ同じフローで行けると思います。

なお、国際キャッシュカードが使えるかどうかは下記のマークで判断できるのですが、マークついてなくても普通に引き落とせたりするので割と適当なのかもしれません。

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1.カードを入れる

国際キャッシュカードをカードスロットに挿入します。

 

2.暗証番号を入力します。

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こちらは国際キャッシュカード作成時に設定した、通常であれば4桁数字のパスワードを入力します。

ちなみにPIN(コード)といった言葉は暗証番号入力でよく使わる単語です。

写真には写っていませんが、画面下部に数字を入力するためのテンキーのほか、ENTER キーと CANCEL キーがあります。

3.「WITHDRAW CASH」を選択します。

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WITHDRAW は引き落としの意味。タッチパネルではないので、画面端のボタンで選択します。つい画面押しちゃいますけど。

TRANSACTION は口座処理関係の取引。お金の出入りに関係なく、口座に対する処理すべてをトランザクションといいます。金融機関によってはトランザクション単位で課金するので、残高照会でも手数料取られることがあるようです。

BALANCE INQUIRY は(口座)残高照会、TRANSFER は振り込みかな。銀行口座を扱う業務システム扱うとこの辺りの単語って割と良く使いますね。

4.「SAVING」を選択します。

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ACCOUNT は口座、SAVING は預金の意味。画面上の CHECKING はなんだろう?CREDIT CARD も良く分からんのですが、まあ支障はないので気にしないことにします。分かる方はこっそり教えてください。 

5.引き落とし額を入力します。

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AMOUNT は 金額などの総量を表す単語。なにげにATMひとつとっても英語の勉強になります。

もしかしたら金融機関によって違う可能性がありますが、上限は 1万ペソに制限されているようです。また、画面上に書いてある通り 200ペソの手数料(上に書いた 548円)が取引ごとに徴収されるので、基本的に上限いっぱいで下ろした方がいいと思います。

額面を入力したら YES を押して、渋々手数料 200ペソを了承します。

6.しばらく待つとカードと現金、取引票が出てきます。

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焦らしてんの?ってくらいおずおずとカード、現金、取引票の順番で出てきますので、心を落ち着けてゆっくりと待ちます。取引票がでない ATM もありましたが。。

一部両替などという気の利いた機能はないので、1000 ペソ札が 10枚ちゃんとあるかしっかり数えましょう。

くれぐれも取り忘れのないように。 

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取引票はこんな感じ。引き出した1万ペソ以外の情報は載っていないのでほぼ役に立ちませんが、お金がちゃんと出てこなかった!とかの場合には必要になるかも。

その他

 現地での現金調達手段ではありませんが、オンラインバンキングはできておいた方が良いです。学校の滞在期間を延長したり、有料のカリキュラムを追加した場合、現地での支払いも可能ですが、振り込みで対応できるとやはり便利です。

そんなに使う機会が頻繁という訳ではないので、短期の場合はそれほど重要視しなくてもいいとは思いますけれど。

さいごに

フィリピンでのお金の調達方法はこんな感じだと思います。クレジットカードのキャッシングを利用して現金を取得する方法もあると思いますが、未確認です。

ここマクタン島ではリゾートホテルや外国人向けレストランなど、外国人のみをターゲットにしたサービスを除いて現金決済が普通です。島外でもおそらく同様なので、上に挙げた現金調達手段をあらかじめ用意しておいた方が良いと思います。

クレジットカードのキャッシングが利率含めても割がいいなら利用価値高いんですけどね。

特に、日本円持ち込みの方の場合は他の現金調達手段も用意しておいた方が良いと思います。使えるお金が制限されていれば無駄遣いしなくてすむ、という面もありますが、一方でこちらに来てからやりたいことを見つけることも多いですし。

いつ来るか分からないまたの機会に持ち越すのももったいないです。

お金をなくしたり落としたりという不測の事態も考えられますしね。