フリーランスになるにあたってはやはり諸手続きというものがあります。
今回は健康保険についてお話ししてみたいと思います。
2014年12月31日までは契約社員ながら社会保険に加入していました。
フリーランスになると国民健康保険(国保)に加入する方が多いようですが、社会保険の任意継続を選ぶこともできます。
ただし任意継続は退職後20日以内に該当の社会保険事務所に申込み関連書類が必着なので、この点には注意する必要があります。間に合わないとそこで試合終了。休日とか個人的事情とかはどうやら一切無視。任意継続することができなくなり、国保に入るしかなくなります。
どちらにするか少々迷ったのですが、国保ではなく、任意継続の手続きをやってみました。
社会保険は企業の業界ごとに健康保険組合が存在します。私の場合は人材派遣健康保険組合。サイト上に情報が整理して提供されているので、あまり困ることはありませんでした。
任意継続被保険者制度について | 届出・申請書 | 人材派遣健康保険組合
必要書類のPDFが用意されており、記入例も同時に提供されていて、送付先も記述されており、電話番号まで併記されていて必要な情報はすべて分かりやすく提供されています。
私の場合、盲腸で入院していたので手続きを始めたのは1/13ごろ。締め切りの1/20まで一週間前だったわけでちょっと危なかったです。
送った申請書がきちんと受理されると、今度は振込依頼書が届きます。
来たのは1か月分×3枚ですが、納付期限を超過するとその時点でこれまたアウト。初回分の納付が遅れると任意継続してもらえなくなりますし、二回目以降も遅れると、任意継続の保険資格を失います。コンビニなどでも払えるので、真っ先に払いましょう。
初回分を支払った後、二日後くらいに先方で入金確認ができるようになり、確認でき次第保険証を簡易書留で随時発送する、という説明を受けました。
私の場合は1/14くらいに申請書を出し、振込依頼書が届いたのが1/19、即日初回分の納付をして保険証が届いたのが1/24のお昼でした。
手続きを始めてから保険証もらえるまで2週間くらいかかるとは聞いていたので、だいたいそのままな感じですね。
私の場合は盲腸で入院していたため保険をすぐに使用する必要があったのですが、電話でこちらの事情を説明したところ、親切にどういう申請書が必要か教えてくれました。
ひとつが限度額適用認定申請書(これは病院でも教えてくれました)。
医療費が高額になったとき | 届出・申請書 | 人材派遣健康保険組合
限度額適用認定証は昔の紙の保険証(年代限られる。。)と同サイズくらいの紙っきれで、保険証と同時に届きました。有効期限は1/1~12/31の一年間で、所得区分の記載があります。
所得区分に対応する自己負担限度額が定められているので、このア~オのカタカナが記載されているだけです。
医療費が高額になりそうなとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会
もうひとつが、保険証が無くて全額負担で支払った診察費の払い戻しに必要な書類について。
医療費の払い戻しを受けたいとき | 届出・申請書 | 人材派遣健康保険組合
最初にかかった病院では、全額負担での精算後三日間以内に保険証を持って来れば払い戻しを行うと言われたんですが、まあ任意継続がそんなに早く済むわけもなく。
こういった場合は健康保険組合に書類を出せばお金が返ってくるんですね。それも2年間有効。
国保を選ぶか任意継続を選ぶかは双方のメリットデメリットを勘案して総合的に判断することになります。こういうところを参考にするといいかもしれません。
国保と任意継続、どっちが得? | 国民健康保険料の計算、国民健康保険と健康保険任意継続との比較など!
国保の場合、軽減措置が用意されていたりもするので、このあたりも確認した方が良いです。
失業者の国保保険料が大幅減額 | 国民健康保険のよくある質問
この軽減措置については任意継続の手続きを行っていた際も、書類の中にちらしが入っていて「国保の方も確認した?そっちがお得かもよ?」って感じで教えてくれてました。
国保については地域差もかなり大きいので、計算方法がサイト上で公開されている場合もあるものの、最終的にはお役所に聞いてみた方が良いと思います。
豊島区の場合はこんな感じで計算方法が公開されています。
ちなみに私が任意継続を選んだ理由は
- 任意継続を一度やってみたかった
- あんまりやったって人の話を聞かない
- 国保にはいつでも切り替えられるけど任意継続はそうじゃない
- 話の種にできるかもしれない
ってあたりで、まあ割といい加減です。
任意継続の手続きをやっていて感じたのは、個人事業主をやる場合、何をやるにしても情報収集が大事ということです。
手続きさえやれば還付されたり減免されたりというものは世の中に多く存在するものの、自分で調べたり聞いたりしてみなければなかなか気づけないんですね。
たまにはサイトに書いてあることがすべてではなかったり、あくまで原則を書いているにとどめていることも多く、検索で得た情報のみがすべてと思い込むのも損をする可能性があり、電話窓口なり窓口の担当者がいるのであれば、どんどん聞いた方が良いな、と思いました。